- ユニスワップの仕組みと特徴
- ユニスワップの主な機能(スワップ、流動性提供)の使い方
- UNIトークンの役割と買い方
- ユニスワップv2とv3の主な違いと改善点
「イーサリアムを持っているけど、ただ保有しているだけで大丈夫?」
お金は使うだけでなく、「お金に働いて貰う」ことも大切です。
この記事では、世界最大のDEXであるユニスワップの魅力を徹底解説していきます。
初心者でも簡単に始められるスワップ機能から、高利回りが狙える流動性提供まで、すぐに実践できる使い方をステップバイステップで紹介します。
最大手のDEXでありながら、今も進化を続けています。
今回はそんなユニスワップについて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ユニスワップとは?
ユニスワップは世界で最も使われているDEXです(2022年5月28日現在)。
URLクリックでユニスワップ公式サイトへ移動します
https://uniswap.org/
DeFiの中でも歴史は古く、2018年にイーサリアムチェーン上でローンチしました。
創始者はHayden Adams氏です。
その後アップデートを重ね、現在ユニスワップはバージョン3となっています。
ユニスワップの特徴
- 「AMMタイプ」のDEX
- 独自トークン「$UNI」
- 匿名で利用できる
- 取扱コイン数は中央集権型取引所(CEX)よりはるかに多い
一つずつ解説していきます。
「AMMタイプ」のDEX
ユニスワップとはAMMタイプのDEXです。
バイナンスなどの中央集権型取引所(CEX)の取引はオーダーブックが採用されています。
オーダーブックとは、買いたい価格と売りたい価格が一致するユーザーをマッチングさせて、取引するシステムです。
一方、AMMではあらかじめ「プール」と呼ばれる場所に、「仮想通貨」を溜めておきます。
これを「流動性を提供する」といいます。
ユニスワップで取引に使われる通貨は、このプールの中に溜めた仮想通貨から使われます。
プール内の通貨はAMMのアルゴリズムによって、自動的に価格が決められています。
独自トークン「$UNI」
ユニスワップの「ガバナンストークン」です。
保有することでユニスワップの運営に携わることができます。
$UNIは日本では取扱いがありませんが、バイビットなど海外取引所に上場しています。
匿名で利用できる
ユニスワップを含むDEXは、身分証明なしで利用できます。
- インターネット接続
- 仮想通貨のWebウォレット
- 仮想通貨
この3点だけです。
あらかじめ決められた条件を満たしていれば、個人の審査等なく利用できます。
取り扱えるコイン数が豊富
中央集権型取引所(CEX)の最大手であるBinanceで売買できる仮想通貨は、600種類ほどであるのに対し、ユニスワップは1,500種類以上のコインを売買できます。
これは誰でも匿名で、ユニスワップにコインを上場することができるからです。
この中から、何十倍にも価格が跳ね上がる「草コイン」を見つけ出すことも可能です。
細心の注意を払いましょう
誰でも上場できる仕組みのため買ったら売れないなどの「詐欺コイン」も多く出回っているので、注意が必要です。
ユニスワップインフォ
ユニスワップに上場しているコインの取引ボリュームやプールボリューム・チャートなど、わかりやすく見ることができるサイト。気になるコインや流動性プールをチェックするのに、たいへん役立ちます。
→https://info.uniswap.org/#/
中央集権型取引所(CEX)で草コインは買えないのか?
出来たばかりのコインや草コインに強いCEXはGate.ioです。
Gate.io(ゲート)の取り扱い仮想通貨は1,000種類以上です。
ユニスワップに比べると少なく感じるかもしれませんが上場の際、Gate(ゲート)のGTトークンホルダーによる投票で決める場合もあり安心感があります。
それではユニスワップの機能をみていきましょう。
ユニスワップの機能
- スワップ
- 流動性を提供する
スワップ
スワップとは自分の持っている仮想通貨を目的の仮想通貨に交換することです。
使い方もシンプルで、枚数を入力するだけで秒で交換できます。
両替と考えればわかりやすいですね!
流動性を提供する
保有している仮想通貨をプールに預けることです。
報酬として、手数料分がもらえます。
流動性は2種類の仮想通貨をペアにします。
トークンペアによって報酬の利回りは変わってきます。
どのトークンでペアを組むかによって変わりますが、組み合わせによっては仮想通貨を失うことなく報酬がもらえるので、リスクの少ない投資法として人気をはくしています。
昔は$UNIが報酬としてもらえるサービスがありましたが、現在は停止しています。
ユニスワップの使い方
「スワップ」と「流動性の提供」を解説します。
手軽に2クリックで購入完了!?
スワップの方法
ユニスワップのトップページからアプリケーションサイトに移動します。
URLクリックでユニスワップ公式サイトへ移動します
https://uniswap.org/
右上にある「Launch App」をクリックしましょう。
ユニスワップを使うためには、仮想通貨が入っているウォレットと接続する必要がある
「ウォレットに接続」をクリック
ユニスワップで使えるウォレットを選択します。
- メタマスク
- WalletConnect
- Coinbase Wallet
- Fortmatic
今回は「メタマスク(MetaMask)」を選択します。
接続できたら準備完了です!
「スワップ」が選択されている事を確認し
「トークン選択」をクリックし、交換したい目的のトークンを選びましょう。
スワップできるトークン一覧が出てきます。
交換したいトークンが見当たらなければ検索してみましょう。
今回は検索窓に「UNI」と入力します。
登録があると画像のように表示されます。
今回はイーサリアム(ETH)「0.01 ETH」を「$UNI」にスワップしてみます。
上段のETH欄に「0.01」と入力します。
適切なレートのボリュームが下段のUNI欄に表示されます。
今回の交換タイミングのレートは「3.64316 UNI」でした。
内容を確認したら「スワップ」をクリックします。
ポップアップ画面で交換レートが表示されます。
確認が終わったら「スワップの確認」をクリックしましょう。
そうするとメタマスクが起動します。
ガス代(fee)の変更をして高速化することもできます。
今回は急ぐ必要が無いのでこのままにします。
予想されているガス代(fee)も併せて確認したら「確認」をクリックします。
トランザクションが通ればスワップ完了となります。
ユニスワップに流動性を提供する方法
ユニスワップに流動性を提供してみましょう。
「プール」が選択されていることを確認してください。
次に赤いボタンの「新しいポジション」をクリックします。
「トークン選択」から流動性提供するトークンペアを選択する
今回は「ETH」「USDC」のペアでユニスワップに流動性を提供していきます。
ユニスワップv3では手数料レベルが設定できます。
赤枠の「編集」をクリックしてみましょう。
現在の流動性提供されているトークンペアの手数料レベルの割合が確認できます。
このときはETH-USDCペアだと「手数料レベル0.05%」が49%、「手数料レベル0.3%」が50%なので、「0.05%」または「0.3%」が適切だと判断できますね。
ユニスワップv3では流動性提供する価格範囲も設定できます。
v2ではトークンペアの比率は自動的に「1:1」に調整されていました。
しかしv3になってからは、価格範囲の設定によってトークンペアの比率が変わってきます。
流動性提供の利回りは、ユニスワップ内で確認することはできません。
こちらのサイトで、利回りの目安を確認することができます。
Uniswap V3 Fee Calculator
https://science.flipsidecrypto.xyz/uniswapv3/
下の画像だと「USDC-WETH 0.05% fee」のプールで年利「129.65%」
ただ、これはあくまで「目安」なので、実際の利回りは自分で流動性を提供して確かめるしかありません。
$UNIについて
$UNIはユニスワップのガバナンストークンです。
仮想通貨の中でも、時価総額22位(2022年5月28日時点)のメジャーアルトコインになります。
管理者が存在する取引所(CEX)では、ユーザーが取引所の運営方針に携わることはできません。
CEXの運営側は自分たちに有利な運営方針を決めでサービスを展開していくことができます。
しかし、ユニスワップなどのDEXの場合、ユーザーもユニスワップの運営に携わることができます。
$UNIはユニスワップの運営方針を決めるための「投票券」となっており、$UNIをたくさん保有しているほど、自分の意見が反映されやすくなります。
この仕組みは「DAO」といいます。
$UNIを手に入れる方法は、
ユニスワップなどのDEXで他のコインと交換するか、$UNIが上場している海外取引所で交換するか、どちらかになります。
ユニスワップv2とユニスワップv3の違い
ユニスワップv3は2021年5月5日にローンチされました。
v2との大きな違いは以下の3つ
- 流動性の集中化
- LPのNFT化
- 手数料の設定
一つずつ見ていきましょう。
流動性の集中化
流動性の集中化によって資金効率が改善しました。
v2のときは実際に使用される可能性の低い価格帯まで、均一に流動性が提供されていました。
どういうこと?
たとえば「$1500~$2000」の価格帯で取引数が多い場合でも、「$100~$600」の価格帯も「$1500~$2000」の価格帯も、どの価格帯も同じく均一に流動性提供されていました。
そうすると、その分「$1500~$2000」の価格帯の流動性が薄くなってしまいます。
これが原因で資金効率が悪くなり、スリッページ(注文した時と約定した時の価格差)が大きくなる傾向にありました。
v3では実際に使用される可能性の高い価格帯に流動性を集中させるシステムに変わりました。
取引数の多い「$1500~$2000」の価格帯にガツンと流動性を提供し、その分「$100~$600」や他の価格帯の流動性を薄くできるようになったのです。
これにより今までの資金効率の悪さを改善することができました。
LPのNFT化
v2は流動性を提供したら、その証明としてLPトークンを受けとっていました。
v3では流動性提供したら、LPトークンの代わりにNFTを受けとれます。
これはv3では、流動性を提供する価格帯を選択できるようになったからです。
たとえば、同じ1000ドルを提供する場合でも、流動性を提供する価格帯によって全く意味が変わってきます。
流動性を提供した証明として、LPトークンよりもNFTの方がバリエーションを豊富に表現できます。
ちなみにこのNFTはOpenSeaで見ることができます。
間違って売却してしまうと、流動性提供の権利も変更されてしまう可能性があるので注意が必要です。
流動性の手数料の設定
報酬源となる手数料を設定できます。
手数料・価格変動・利回りの関係は以下のようになります。
手数料(%) | 価格変動 | 利回り |
---|---|---|
0.05 | 低い | 小さい |
0.3 | 普通 | 普通 |
1 | 高い | 大きい |
ステーブルコインなど価格変動が低いトークンペアを提供する場合、手数料は0.05%が適していて、ボラティリティの大きいトークンペアでは1%が適しています。
こうすることで、ステーブルコインの交換手数料を下げることが期待できます。
また、価格変動の激しいトークンペアの報酬を増やすことで、流動性の提供を促します。
ユニスワップの将来性
ユニスワップはイーサリアムチェーン上に展開されているDeFiです。
イーサリアムの今後にも大きく依存します。
現在、イーサリアムチェーンはユーザー数の増加にともない、ガス代(手数料)の高騰に悩まされています。
時間帯にもよりますが、1回トランザクションを通すのに日本円で数万円の手数料がかかることもあります。
こういった課題を解決するために、現在イーサリアムはイーサリアム2.0にアップデート中です。
新規チェーンはガス代や処理速度が現在のイーサリアムと比較すると高性能です。
うまくアップデートが完了し、ガス代の課題を解決できたら、今後もいっそうイーサリアムチェーンは盛り上がることが期待できます。
イーサリアムが盛り上がることで更にユニスワップにも人が集まることが予想されます。
まとめ
以上、ユニスワップについて解説してきました。
- ユニスワップはAMMタイプのDEX
- スワップ
- 流動性の提供
- $UNI
- v3で変わったこと
- イーサリアムを含めたユニスワップの将来性
ユニスワップは歴史も古く、実績も申し分ないDEXです。
世界中のユーザーから信頼されていて、おすすめです。
ぜひ色々と触ってみてください。