【DeFi】知っておくべき仕組みと特徴・仮想通貨銘柄

DeFiとは?わかりやすく仕組みと特徴・銘柄を解説アイキャッチ
この記事でわかること
  • DeFiの基本と仕組み、従来の金融システムとの違い
  • DeFiの特徴と世界中で注目される理由
  • 代表的なDeFiプラットフォームと仮想通貨銘柄
  • DeFiのメリットとリスク、利用する際の注意点

仮想通貨の世界で注目を集めるDeFi(分散型金融)。

高い利回りや新しい投資機会に興味はあるけれど、仕組みがよく分からない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、DeFiの基本から、聞き慣れない用語の解説まで、初心者にも分かりやすく説明していきます。

DeFiがなぜ注目されていて、どのように従来の金融システムと違いがあるのかを見て行きましょう。

ここでは、高い利回りだけを追求するだけでなく潜在的なリスクもしっかりと解説していきます。

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ナビゲーター

この記事を書いた人

資格
  • ファイナンシャルプランナー
  • 証券外務員1種
  • DCプランナー2級
  • 宅地建物取引士(宅建)
投資ポートフォリオ
  • 仮想通貨: 約1,000万円
  • 株式・投資信託: 約1,000万円
  • 金・プラチナ: 約100万円
自己紹介

投資スタイルはドルコスト平均法をメインでコツコツ派です。無理なく継続出来る投資が好きです。

記事内容は投資初心者の頃の気持ちを忘れずに執筆しています。

お仕事の依頼・ご相談はお問い合わせからお待ちしております。

目次

DeFiとは?どんな仕組み?

DeFiはどんな仕組みで出来ているかわかりやすく解説していきます。

DeFi (Decentralized Finance)とは、日本語で言うと分散型金融という意味になります。

わかりやすくDeFiを説明すると、「管理者が存在しない金融」です。

管理者がいないのにどうやって運営するの?と思いますよね。

DeFiはブロックチェーン技術を使った金融であり、分散型金融が成り立ちます。

中央集権型金融(CeFi)の脅威になる可能性を秘めており、2021年頃から話題になりました。

分散型金融と言われてもイマイチわからないですよね。

ここからわかりやすくDeFiについて説明していきます。

DeFiについて

  1. 分散型金融の「分散型」とは
  2. 中央集権型と分散型の違い
  3. DeFiのメリット

分散型をわかりやすく説明

分散型とはデータ(取引内容)を複数のパソコン(ノード)で保存しています。

データ(取引内容)はブロックチェーン上に箱(ブロック)単位で保存されています。

箱が満杯になると次の箱(ブロック)が用意され、1つ前の箱と繋がりながら新たにデータをが保存されていきます。

前の箱(ブロック)と新しい箱(ブロック)はハッシュ関数を用い、関連性を持っています。

仮にデータの改ざんが起こっても、ハッシュ関数により関連性を持っているため、各ブロックが他のパソコン(ノード)に保存されているデータと異るため正しいと認識されません。

そして、複数のパソコン(ノード)が同じデータを保持することで、システムが落ちるといったことを防いでいます。

中央集権的な運営の場合、データを1つのサーバーに保存しているため不正アクセスやデータ改ざんのリスクがあります。

DeFiはブロックチェーン上に展開することで中央集権的な管理者を必要せず、決められた条件に従い自動で実行できる仕組みとなっています。

DeFiのメリットを解説

DeFiのメリットについて細かくみていきましょう。

DeFiのメリット

  • 個人の信用を必要としない
    • DeFiはトラストレスと言われる理由として、決められた条件を自動的に実行するスマートコントラクト機能があります。
      個人を審査し利用の可否を判断するようなことはありません。利用者がみんな同じ条件下のもと取引することができます。
  • 高い透明性
    • 分散型は取引内容を誰でも見ることができます。取引内容はトランザクションと呼ばれ、ブロックチェーン上に記録されています。トランザクションはインターネット環境がある人であれば誰でも見ることができ、不正取引を監視する役目もあります。
  • コストが安い
    • 取引はスマートコントラクト(自動プログラム)で制御されているため人の手が掛かりません。
      さらに取引の間に入る会社もないため、手数料も安く済みます。

海外では様々な理由により、銀行口座が作れない人も多くいます。

DeFiはウォレットと決められた条件下であれば、誰でも平等に使うことができる新しい金融形態を実現しています。

中央集権型と分散型の違い

中央集権型(CeFi)と分散型(DeFi)の違いについて解説していきます。

CeFiとDeFiの違い

  • CeFi(Centralized Finance)
    • 銀行や仮想通貨取引所など、中央管理者を必要とする今までの金融サービス
  • DeFi(Decentralized Finance)
    • 分散型取引所と呼ばれ、ブロックチェーン技術やスマートコントラクトを使い自動化された全く新しい金融形態

CeFiとDeFiの大きな違いは、中央管理者が必要かどうかです。

DeFiは分散型について説明してきた通り、中央管理者が存在しません。

中央管理者の代わりに、ノードが取引内容を検証しブロックにデータを保存していきます。

DeFiはブロックチェーン技術により、中央管理者を必要とせずサービスが提供されています。

DEXやCEXとは?

DeFiとCeFiの違いがわかったところで、もう1つよく出てくる用語を紹介します。

DEX(Decentralized Exchange)とCEX(Centralized Exchange)です。

DEXは分散型取引所と呼ばれ、DeFiの一部として機能しています。

DEXの特徴

  • 仮想通貨の取引がユーザー間で直接できる
  • 取引をするときに個人情報を必要としない
  • 分散型取引所のため透明性が高く、トランザクションの確認が誰でもできる

DEXとDeFiの関係と同じように、CeFiとCEXもあります。

CEX(Centralized Exchange)は中央集権取引所と呼ばれ、CeFi(中央集権型金融)が運営している取引所です。

CEXの特徴

  • 中央集権型金融が運営しているため、利用には本人確認等の個人情報が必要
  • 別チェーンの仮想通貨ペアが取引できる
    • ソラナ(SOL)でイーサリアム(ETH)を購入など
  • ユーザーはCeFiの取引所ウォレットに資産を預け取引をする

DeFiの読み方

DeFiの読み方は「ディーファイ/ディファイ」と日本では呼ばれています。

DeFiと一緒に説明されることが多いCeFiは「シーファイ」と読み、中央集権型金融を指します。

DEXは「分散型取引所」と呼ばれ、ユーザー間で直接取引ができます。

DEXも分散型のため、管理者が存在しないため取引速度も速いので気軽に仮想通貨のやり取りができます。

DeFiが世界中で注目される理由

2021年は仮想通貨業界ではDeFiが爆発的に知名度を獲得しました。

その中でもAaveやUniswapは群を抜く広がり方でした。

DeFi名称特徴
Aave仮想通貨の貸し借りが出来るレンディングプラットフォーム
Uniswap仮想通貨の交換が可能・流動性を提供することで利息がもらえる仕組み

AaveもUniswapどちらもイーサリアムネットワーク上で展開されているDeFiのためイーサリアム(ETH)が必要になります。

国内取引所のコインチェックは、かんたんな操作でイーサリアム(ETH)を買うことが出来ます。

Uniswapの使い方

DeFiで使われる仮想通貨を解説

AaveUniswapはイーサリアム(ETH)上で展開しているDeFiのため、イーサリアム(ETH)が必要になるとお伝えしました。

その他のDeFiでよく使われる仮想通貨を紹介します。

銘柄国内取扱い
イーサリアム(ETH)コインチェック
テザー(USDT)日本未発売
バイナンスコイン(BNB)日本未発売
ソラナ(SOL)GMOコイン

テザー(USDT)はステーブルコイン(米ドル価格連動通貨)のため、たくさんのDeFiで使われている通貨です。

しかし、日本国内で取り扱っている取引所がありません。

バイナンスコイン(BNB)の買い方は意外とかんたんに国内経由から可能です。

DeFiとビットコインの違い

DeFiとビットコインの違いについて詳しく解説していきます。

DeFiとは、これまで説明してきたように、ブロックチェーンを採用した分散型の新しい金融プラットフォームです。

貸出し・借入・スワップ(仮想通貨の交換)など様々な金融サービスを提供しています。

ビットコインは一番最初に作られた仮想通貨で、中央集権的な機関などの影響を受けない通貨として誕生しました。

DeFiとビットコインの大きな違いはその目的にあります。

DeFiは新しい金融サービスで、分散型プラットフォームの提供です。

ビットコインは仮想通貨の銘柄の1つでデジタルゴールドとして資産的な位置付けにあり全く異なる性質を持っています。

DeFi銘柄を紹介

DeFiはプラットフォームの提供だけではなく、独自トークン(仮想通貨)も発行しています。

DeFiのトークンはステーキングの際、他の仮想通貨よりも利息が多くもらえたりガバナンス投票を行うことができます。

有名なDeFi銘柄

銘柄対応チェーン公式URL
UNI(ユニスワップ)イーサリアムネットワークhttps://app.uniswap.org/
CAKE(パンケーキスワップ)バイナンススマートチェーンhttps://pancakeswap.finance/
Aave(アーベ)イーサリアムネットワークhttps://app.aave.com/

バイナンススマートチェーンはBNBが、イーサリアムチェーンではイーサリアム(ETH)を手数料として支払います

DeFiの注意点とデメリット

DeFiに問題があるわけではなく、DeFiが有名になったことで出てくる注意点やデメリットがあります。

利用する際はこれらを覚えておくと安心です。

  • 詐欺サイト・偽サイトが存在する
  • 仮想通貨の高いボラティリティが裏目に出る
  • 法律で規制されていない

DeFiの詐欺サイト・偽サイトが存在する

DeFiという名称が有名になったことで、新しいタイプのDeFiがたくさん立ち上がっています。

仮想通貨業界は先行者利益を大きく狙えるため、新しいプロジェクトはとても魅力的です。

ですが、それを狙った詐欺も存在します。

  • 新規DeFiが立ち上がるかのように作られた詐欺
  • 有名DeFiと全く同じデザインで作られた詐欺サイト

DeFi名をGoogle検索で検索したときに一番上(広告部分)に同名の詐欺サイトが表示されることがあります。

そのような詐欺に引っかからないためにも、SNSなどで公式アカウントを探し正しいURLへアクセスしてください。

高いボラティリティが裏目に出る

仮想通貨は他の金融商品よりもボラティリティが高いです。

価格上昇の幅も大きければ、下落幅も同様です。

そのため、DeFiにステーキング・ファーミングしている間に暴落することも考えられます。

通常のステーキングや流動性提供であれば、解除して売却すれば損失は抑えられます。

ロック期間が設定されているものは、暴落中も売却することはできません。

引き出せない代わりに高い利息を設定しているステーキング・ファーミングがあるので利用前に確認しておきましょう。

法律で規制されていない

銀行や国債と比べるとかなり魅力的な利息が受け取れるDeFiですが、今後規制される可能性があります。

各国で法律が違うため、規制されるタイミングや内容が異なってきます。

DeFiに対する法律が整っていないということは、トラブルがあった場合自己責任となります。

利回りはDeFiに劣りますが日本国内の暗号資産取引所は、ユーザーから預かった資産は分別保管しています。

分別保管とは、取引所の資産とユーザーの資産をしっかりと分けて保管されています。

DeFiや海外取引所には無い安心感です。

よくある質問

Q&A

ここからDeFiに関するよくある質問を解説していきます。

DeFiで受取る利息は税金の対象?

DeFiで受取った利息は課税対象になります。DeFiを利用する際は取引記録を保管しておくと安心でしょう。

雑所得に該当し、取得のためにかかった費用を差し引き20万円以上の利益となった場合に課税されます。

詳しくは税理士の先生などに相談しましょう。

DeFiに資金を預けるのは安全ですか?

DeFiは急成長している新しい金融システムです。新規のDeFiなどは実績が無い分、高い利息設定になっていることもあります。資金が想定よりも集まらず、dAppが無くなることも考えられるため、直ぐに資金の引き出しができるようにやり方は抑えておきましょう。

DeFiを始めるのに必要なものは何ですか?

DeFiを始めるには、国内取引所でイーサリアム(ETH)を準備しましょう。

DeFiはメタマスク(MetaMask)を使うため、インストールしておきましょう。

まとめ

DeFiとは?わかりやすく仕組みと特徴・銘柄を解説していきました。

DeFiは高い利息がもらえるため仮想通貨投資を始めたら、一度は検討してみるといいでしょう。

値上がり益だけを狙った投資もいいですが、長期保有するのであればその期間に利息がもらえると更に利益を伸ばすことができます。

DeFiとは?かんたん版

  • 中央管理者を必要としない新しい金融システム
  • 世界中から注目され利用者急増
  • 仮想通貨を預けることで高い利回りが期待できる

DeFiを始めるために必要な仮想通貨は国内取引所で購入できます。

先行者利益が大きい仮想通貨市場にいつでも参加できるよう準備は早めにしておきましょう。

注意事項

この記事は情報提供が目的であり、特定のやり方や知識を推奨するものではありません。
記事内容には細心の注意を払っていますが、正確性や完全性、有用性を保証するものではありません。
情報を利用した結果による損害に対して、著者は責任を負いかねます。
投資に関するご判断は、ご自身の責任に基づいて行っていただけますようお願い申し上げます。

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