- Astar Networkの概要と特徴・将来性
- Astar NetworkのdAppsステーキングシステムとその仕組み
- Astar Network上のDeFiプロジェクトとNFTの例
- ASTRトークンの購入方法と将来性
日本発のブロックチェーンプロジェクト、Astar Networkをご存知ですか?
世界中の投資家から注目を集め、急成長しているAstar Network。
X等SNSでNFTアートもとても人気があり、話題です。
5000 CATS SOLD OUT IN LESS THAN 2 MINS 🔥
— Astar Cats (@AstarCatsNft) April 16, 2022
We just made a history today, but this is just a beginning😼
Thank you so much for your supports‼️
You can buy at TofuNFT:https://t.co/sgI05bVYS8#AstarCats pic.twitter.com/XakT7ihcvW
このカワイイNFTは、発売開始から僅か2分で売り切れました。
筆者も購入しましたが、発売の時間になるとサイトが激重になり焦りました。
We released medium introducing Astar Farm.
— AstarFarm🥕🌽🍅 (@AstarFarm) February 17, 2022
Please check this out☑https://t.co/odoIosEeu8#ASTAR #AstarNetwork
こちらもカワイイですね。
現在開発中のAstarFarmというゲームとDe-Fiが合体したような、全く新しいゲームです。
AstarFarmも後ほど紹介していきます。
国内取引所の「ビットバンク」が2022年9月26日から「ASTR」の取り扱いを開始しました。
Astar Networkとは?
Astar NetworkとはStake Technolosies社が開発する日本発のパブリックブロックチェーンです。
異なるブロックチェーンの相互運用を可能にすることで、ポルカドット(PolkaDot)を強化させることができます。
これだけだとわかりにくいと思うので詳しく説明します。
ポルカドットとAstar Networkの関係性
ブロックチェーン同士はスムーズに接続されておらず、ブリッジのような仕組みで擬似的に接続されています。
そのためブリッジの度に手数料が発生し、資産がGOX(行方不明)してしまうリスクがつきまといます。
異なるブロックチェーン同士をスムーズに接続することができれば、手数料やGOX(仮想通貨の紛失)のリスクを気にしなくて済みます。
トランザクションやメッセージをストレスフリーに送信できるのは大きなメリット。
PolkaDot(ポルカドット)の重要な役割を果たすのが「パラチェーン」と呼ばれるチェーンです。
パラチェーンとは第三者のプロジェクトがPolkaDot上にアプリケーションを開発するためのチェーンです。
スマートコントラクトを作成したり、トランザクションを処理するために構築されます。
Astarはポルカドットのパラチェーン
Astar NetworkはPolkaDot(ポルカドット)のパラチェーンとして接続されています。
100枠を決めるのがパラチェーンオークションです。
Astar Networkは世界で3番目にPolkaDotのパラチェーンになりました。
Astar Networkはスマートコントラクトを実装しており、DeFiやブロックチェーンゲーム(BCG)などのdAppsを構築することができます。
多数の大手企業から出資・支援
Astar NetworkはBinance(バイナンス)・アラメダ・Coincheck Labsなど大手VCからのサポートを受けています。
業界からとても期待されていることが伺えます。
ポルカドット(PolkaDot)の開発を主導するWEB3財団からも助成金を7回獲得しており、最多の記録となっています。
資金調達が順調に出来るということはそれだけ開発に専念できるということ。
今後の更なる発展が期待できますね。
開発元のStake Technologiesとは?
Astar Networkの開発元はStake Technologiesという会社です。
日本人の渡辺創太氏が代表を務めています。
渡辺創太氏は東京大学でのブロックチェーンの共同研究員を経て、シンガポールで会社をスタートさせました。
日本では税制の問題でトークンを発行するタイプの事業はスタートアップしにくい環境です。
海外で日本人の成功例を出せば、日本国内でもスタートアップしやすい環境が整えるのではないか、そういう意図が伺えます。
渡辺氏は他にも内閣府のTrusted Web推進協議会のタスクフォースメンバーや日本ブロックチェーン協会の理事を務めるなど、日本国内でもWEB3.0を推進するための活動をされています。
Astar Networkのスマートコントラクトとは?
Astar Networkのスマートコントラクトについて見ていきましょう。
スマートコントラクトは他のブロックチェーンでも頻繁に出てくる用語です。
この機会に覚えておきましょう。
自動販売機のように、事前に決めた条件が満たされると実行されるプログラム
スマートコントラクトを使うことで、人の手を介さず契約を自動で実行してくれる仕組みです。
契約内容とその実行内容をあらかじめプログラミングしておくことで可能となります。
スマートコントラクトはイーサリアムの代表的な機能です。
DeFiやBCGなど(いわゆるdApps)は、ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用することで実現されます。
スマートコントラクトのコードを実行するためにはバーチャルマシンが必要です。
イーサリアムは専用のEVMと呼ばれるバーチャルマシンを作動させています。
EVMではSolidityというスマートコントラクト専用の言語が使用されています。
Solidityはその特殊性から、扱えるエンジニアが少ないという課題を抱えています。
Astar NetworkはEVMだけでなく、WASMというバーチャルマシンも扱えるX-VM(Cross Virtual Machine)を開発しました。
WASMはEVMと違い、多彩なプログラミング言語に対応しています。
Ethereum2.0がWASM系統を搭載することからも、今後はEVMよりWASMの方が主流になると考える専門家もいます。
Astar(ASTR)の将来性について
Astar Network(ASTR)の将来性や人気の理由について考えて解説していきます。
期待される理由
- 多数の大手企業から出資や支援を受けている
- ポルカドットのパラチェーンとして接続されているため、PolkaDotが盛り上がることでAstarへの需要が高まる
- ステーキングすることで、投資家・開発者へ大きなメリットがある
- Arth Swap(分散型取引所)がリリースされたことで気軽にAstar(ASTR)が買える
- DeFiの数が増えている
Astar(ASTR)日本国内の人気
国内での認知にも力を入れており、日経新聞に大きな広告を掲載しました。
329社と多くの企業が広告に参加し、注目なのはDMM・GMOグループ・コインチェックなど国内取引所の法人も掲載されいます。
ビットバンクがAstarエコシステムを支援
ビットバンクがAstarエコシステムを支援することが発表されました。
中でも注目なのが
- EVMへの対応
- ERC20トークンへの対応
出典:https://bitbank.cc/announcement/20221005_01/
ビットバンクからASTRの送金はNative(PolkaDot)のみで、PolkaDot{.js}に送ることができます。
残念ながら直接メタマスク(MetaMask)に送金することは出来ません。
ですがAstar Portalを中継するとメタマスク(MetaMask)に送金することができます。
対応が決定したわけではなく、あくまでも協議を進めていくという段階ですがとても楽しみな内容ですね。
\ アルトコインが豊富な取引所 /
Astar Portalでステーキングが出来る
Astar portalとはAstar Network専用のアプリケーションです。
具体的には以下の機能があります。
- 使えるウォレットについて
-
EVMとWASM両方のスマートコントラクトをサポートしています。
Metamask、Polkadot.js、Clover、Talisman、MathWallet、SubWalletが利用可能。
ERC20トークン、Polkadot Parachainトークン、Cosmosトークンを含むすべてのトークンを使用でき、Astar Networkで利用可能なトークンの確認や送金に対応しています。
そして現在、EthereumとPolkaDot、両方のアドレスをシームレスに使えるツールを開発中です。
- ダッシュボード
-
$ASTRの現在の流通量、総供給量、TVL、総取引量などの基本情報をグラフ化したページです。
Astar Networkの成長が一目で確認できます。
- ブリッジ
-
ブリッジはCelerのcBridgeを利用しており主要なLayer 1ブロックチェーンに接続できます。
このブリッジを使えばEthereum、Polygon、BNB Chainから資産をブリッジすることが可能です。
現在ブリッジは、以下の画像に表示されているように多くの通貨に対応しています。
dAppsステーキングの仕組み
Astar Networkには「B2E(Build to Earn)」という仕組みがあり、開発者・一般投資家に大きなメリットが生まれることでより人が集まりやすい環境とも言えます。
我々ASTR所有者は、Astar Networkが選んだプロジェクトへ$ASTRをステーキングすることができます。
dAppsの開発者はベーシックインカムとしてステーキングされた$ASTRを獲得できます。
一方ASTR所有者は、ステーキング報酬として$ASTRを獲得できます。
このシステムは、ステーキング報酬とdApps報酬を通じて開発者にとってもASTR所有者にとってもより多くの価値を分配することを可能にします。
APR・APYの変動はありますが、プロジェクトを応援しながらASTRをもらえます。
Astar(ASTR)はコインチェックで買える?
2022年9月26日から国内取引所のビットバンクが取り扱いを開始しました。
ASTRが買える海外取引所
取引所名 | 公式サイトURL |
---|---|
BYBIT(バイビット) | https://www.bybit.com/ja-JP |
Gate.io(ゲート)2,000種類以上の取り扱い | https://www.gate.io/ja |
ASTRを所有する日本人のことを思っての発言はとても心強いですね。
Astar NetworkのDeFi
Astar(ASTR)のDeFiはとても増えてきています。
その中でも代表的な2つを紹介していきます。
DeFi、Alnair finance
Alnair financeの紹介です。
主な機能のご紹介。
- Vaults
-
自動複利のサービスです。
ファーミングのリワードを自動で収穫して、自動で再ステークしてくれます。
ユーザーが手動で行う必要がなく、ガス代や手間の節約になります。
- ZAP
-
ワンクリックでLPを組めるサービスです。
- Launchpad
-
新しい仮想通貨がローンチ(発売)するためのプラットフォームです。
ASTRの貸し借りができるDeFi、Starlay finance
ASTRやその他通貨を貸すことで利息を得ることができます。
Starlay finance公式ページ
Starlay financeはレンディングサービスです。
自分が保有している仮想通貨をStarlay financeに預けることで、他の投資家に貸し出すことができます。
借り手が支払う金利が、預けた側に報酬として分配されます。
また、資産を担保として提供することで、低金利で仮想通貨を借りることもできます。
- MAKAI
-
預け入れと借り入れを繰り返すことで、もらえる報酬にレバレッジをかけることができます。
預け入れたトークンを担保に新しいトークンを借り入れ
↓
新しく借りたトークンを預け入れることで担保にして、さらに新しいトークンを借りて・・・以下loop
これを繰り返すことでより高いAPYで報酬が獲得できるようになります。
AstarFarmとは?新しいBCG(ブロックチェーンゲーム)
Astar NetworkのBCG(ブロックチェーンゲーム)にAstarFarmがあります。
AstarFarmOfficialTwitter:https://twitter.com/AstarFarm
$ASTRをAstarFarmにステークすると種がもらえます。
この種を畑に蒔いて作物を育てるゲームです。
育てた作物を販売して、$ASTRを獲得できます。
何の作物が育つか、どのくらい野菜が育つか、野菜が虫に食べられるかもしれない、といったランダム性のあるゲームです。
日本人の方が運営していて開発状況を日本語で聞く事もできます。
2022年4月18日からα版スタート。
Astar NetworkのNFT
急速に増えてきている、AstarのNFT。
その中でも初期にリリースした2つをご紹介!
Astar Punks
Astar Punks公式サイト
https://astarpunks.com/
2022年10月1日現在、運営側との連絡が取れない状態が続いているため二次流通の購入は控えてください!
Astar PunksはAstar Networkで2番目のNFTです。
DOXxといわれるAstar Punks DAOのプラットフォームを通じて、NFT界隈に横行する詐欺プロジェクトを特定したりレビューしたりします。
ラグプルを防ぎ、プロジェクトをランク付けすることを目的としています。
DOXxとは、Astar Punks チームがAstar Network コミュニティと共同で、効果的でシンプルなリスク評価ツールを構築するためのプロジェクトです。
筆者は初回MINT時に少し買って、その後二次流通でお猿さんを集めました。
Astar Degen
Astar DegenはAstar Network最初のNFTです。
Astar Degen公式ページ
通称ゴリラNFT
コミュニティが管理するDAO基金から有望なプロジェクトを育成し、Astarネットワークを盛り上げることが目的です。
NFTミンティングから資金の70%は他のASTAR系プロジェクトのサポートなどに使用される設計となっています。
Astar Networkで初NFTのプロジェクトとして、dAppsステーキングの1つに選ばれました。
また保有しているだけでASTAR系プロジェクトのエアドロがもらえます。
Astar Degenはビジュアルの通り、ゴリラのように強くたくましいです。
Astar NetworkのNFTは、単純に買って終わりではなく、他のAstar系プロジェクトと連携したりしていて、互いが密接に関わっている場合が多いです。
筆者はユーティリティトークンとしてかなり面白いと思ってガチホしてます。
Astar(ASTR)のチャート・値動き
Astar(ASTR)のチャート分析と価格の動きをみていきましょう。
- 水色:米国債10年物
- オレンジ:ビットコイン
- ロウソク足:Astar(ASTR)
バイナンス上場時20円前後から一気に42円付近まで約22円近い上場を見せました。
注目したいのは、Astar(ASTR)の価格が急騰しているとき、ビットコイン(BTC)は下落チャートを形成していたという点です。
仮想通貨全体はビットコイン(BTC)の価格に連動しやすい性質がありますが、このときのAstar(ASTR)は独走状態でした。
更に2022年は金融引き締めにより、金融市場全体が下落トレンド中です。
その最中にAstar(ASTR)は急騰していたということは、世界の投資家かも注目しているということ。
Twitterで渡辺創太氏は次のように発言
このことからも、まだまだAstar Networkへの期待値は世界的に高まっています。
Astar(ASTR)の買い方
従来のAstar(ASTR)の買い方
海外取引所経由は手順が多く、仮想通貨の送金もしなければならず躊躇していた人もいました。
国内取引所に上場していることもあり、特別な理由がなければビットバンク・GMOコインでASTRを購入がおすすめです。
Astar(ASTR)をメタマスクだけで買う
メタマスクだけでASTR(アスター)を買うこともできます。
海外取引所を利用するよりも複雑ですがこんな人におすすめ
- お試しで仮想通貨を買ってみたい
- メタマスクの操作に慣れたい
- DEX(分散型取引所)を使ってみたい
- Astar(ASTR)以外興味が無い
- JPYCも使ってみたい
このような人にはおすすめできる買い方です。
MATICも一緒に欲しい人
Polygonの「JPYC」の買い方はコチラの記事を参考にどうぞ
まとめ
Astar Networkについて解説してきました。
海外取引所にどんどん上場しているAstar Network。
日本の取引所にも続々上場しているため、日本円から直接ASTRを購入できるのでとても楽になりました。
今後も国内外の取引所へ上場し更に知名度を高めていくと思います。
知名度だけでなく、Astar Network上にDEX・DeFi、NFTアート、ブロックチェーンゲームなど沢山のプロジェクトが展開されています。
DEXやDe-Fi、NFTだけではなく、Astar Network自体にも目が離せません。