ポルカドットの将来性・買い方を含めわかりやすく解説

PolkaDot(ポルカドット)をわかりやすく解説アイキャッチ
この記事でわかること
  • ポルカドットの特徴と将来性
  • リレーチェーンとパラチェーン、パラチェーンオークションの仕組み
  • イーサリアムとの違い
  • ポルカドットの買い方と国内取引所での購入方法

この記事ではポルカドット(DOT)の特徴や将来性について、詳しくわかりやすく解説していきます。

ポルカドットは、異なるブロックチェーン同士を繋げ、相互運用性を実現することを目指す革新的なプロジェクトです。

パラチェーンオークションによって新規プロジェクトを呼び込み、エコシステムを拡大していく仕組みはとてもユニークで注目されています。

イーサリアムと比較して何が違うのかも分かりやすく解説していきます。

さらに、ポルカドットの買い方や国内取引所での購入方法もご紹介します。

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  • ファイナンシャルプランナー
  • 証券外務員1種
  • DCプランナー2級
  • 宅地建物取引士(宅建)
投資ポートフォリオ
  • 仮想通貨: 約1,000万円
  • 株式・投資信託: 約1,000万円
  • 金・プラチナ: 約100万円
自己紹介

投資スタイルはドルコスト平均法をメインでコツコツ派です。無理なく継続出来る投資が好きです。

記事内容は投資初心者の頃の気持ちを忘れずに執筆しています。

お仕事の依頼・ご相談はお問い合わせからお待ちしております。

目次

ポルカドットとは?創設者や特徴を解説

ポルカドットとは?

ポルカドットは、もともとイーサリアムの共同開発者だったギャビン・ウッド氏が立ち上げたプロジェクトです。

ウッド氏はイーサリアムの開発に携わっていましたが、ポルカドットという新たなアイデアを思いつき、イーサリアムを去ることになりました。

ポルカドットの特徴は、他の多くのブロックチェーンとは少し違っています。

イーサリアムとの違い

イーサリアムは、そのブロックチェーン上で直接アプリやサービスを提供しています。

しかし、ポルカドットはそれ自体でアプリやサービスを提供するのではなく、新しいプロジェクトやチェーンを呼び込んで、それらが互いにつながり合えるようにすることを目指しています。

つまり、ポルカドットは異なるブロックチェーンの橋渡し的な役割を果たそうとしているわけです。

リレーチェーンとパラチェーン

リレーチェーンとパラチェーンは、Polkadotネットワークの中核を担う2つの重要な要素です。

リレーチェーンは、Polkadotの中心的な存在で、全体のセキュリティと調整を担当します。

これは、異なるブロックチェーン(パラチェーン)間の情報やデータの交換を可能にする「ハブ」のような役割を果たします。

一方、パラチェーンは、リレーチェーンに接続される独立したブロックチェーンです。

各パラチェーンは特定の目的や機能を持ち、それぞれが独自のアプリケーションやサービスを提供できます。

例えば、決済専用のパラチェーンやスマートコントラクト用のパラチェーンなどがあり、日本発のAstar Networkもあります。

この構造により、Polkadotは高い拡張性と相互運用性を実現し、多様なブロックチェーンアプリケーションの開発と連携を可能にしています。

Astar Networkについてコチラで詳しく解説しています。

ポルカドットの管理者は?

ポルカドットは特定の管理者は存在しません。

プロジェクトはWeb3財団という非営利団体が行い、開発者の教育やサポートも行っています。

技術的な部分はParity Technologiesが中心になって進めており、助成金も出しています。

開発者のサポートや助成金が出るシステムによりポルカドットへ開発者やプロジェクトが多く集まるようになりました。

ポルカドットで何ができるのか

私たち一般投資家がポルカドット($DOT)を購入して何ができるのか解説していきます。

大きく分けて3つ

  1. ステーキング
  2. パラチェーンオークションに参加
  3. ガバナンス投票に参加

1つずつ解説します。

①ポルカドットのステーキング

ポルカドットのステーキングは、ネットワークの安全性と運営に貢献しながら報酬を得る仕組みです。

ユーザーは自身のDOTトークンをステーキング(預け入れ)することで、バリデーター(検証者)になるか、ノミネーター(推薦者)としてバリデーターを支援できます。

バリデーターはブロックの検証と生成を行い、ノミネーターはバリデーターを選んで支援します。

ステーキングに参加すると、ネットワークの維持に貢献した報酬としてDOTトークンが付与されます。

これにより、トークン保有者はパッシブインカムを得られます。

パッシブインカムとは

睡眠中や休暇中でも自動で入ってくる収入

ただし、ステーキングにはリスクもあり、バリデーターの不正行為によってペナルティを受ける可能性もあるため、注意が必要です。

GMOコインにDOTを預けておくだけで、自動でステーキング利息が貰えます。

②パラチェーンオークションに参加

後ほど説明しますが、ポルカドットにはパラチェーンオークションというものがあります。

ポルカドット($DOT)をステーキングすることで参加できます。

オークションに参加しているチェーンに$DOTトークンをステーキングします。

投票したチェーンがオークションを勝ち取ると独自トークンが貰えます。

③ガバナンス投票に参加

ポルカドットのこれからの方向性を決める投票を$DOT保有者で行います。

株式会社は「株主総会」に参加して意見を言えますよね?

それと同じような投票とイメージしてもらうとわかりやすいです。

ポルカドットはメタマスクに送れる?

ポルカドット(DOT)をメタマスクに送ることはできません。

polkadot{.js}というウォレットに送りましょう。

ポルカドットは規格が違うのでメタマスクには送れない

  • メタマスクはEVM
  • ポルカドットはWASM

規格が違うため、メタマスク(MetaMask)に送金した場合は仮想通貨を失う可能性があります。

PolkaDot{.js}の導入方法はコチラ

イーサリアムとの違い

イーサリアムとの違い

イーサリアムは、ブロックチェーン上にスマートコントラクト(自動契約)機能を取り付けたアプリケーションを稼働させて、エコシステム(経済圏)を形成しています。

スマートコントラクトプラットフォームと呼ばれるもので、これと同じ括りものをレイヤー1といいます。

イーサリアムは初めてブロックチェーン上にスマートコントラクトを搭載させました。

イーサリアム上でアプリを稼働させたことで人気が集中し、手数料の高騰・処理速度の低下が問題になっています。

イーサリアムをお手本に、より良いものを提供しようと他のレイヤー1チェーンが登場しました。

代表的なのはSolana($SOL)で、イーサリアムキラーと呼ばれています。

Solana(SOL)は、処理速度が高速で手数料も安く人気のレイヤー1チェーンです。

様々なレイヤー1チェーンが乱立したことにより、トークン規格の違いから仮想通貨の行き来がスムーズにできない状況になりました。

その原因はレイヤー1チェーンにスケーラビリティ(拡張性)がないからであり、今の仮想通貨業界における大きな課題の一つです。

スケーラビリティ(拡張性)問題を解決するのがポルカドットです。

PolkaDotは異なるチェーン同士を繋げていくこと(相互運用性)を目標としています。

ここがイーサリアムとの大きな違いです。

同じように相互運用性を目的とするプロジェクトとしてCosmos($ATOM)があります。

仕組みやテクノロジーは異なりますが新規チェーンを集めて、現在あるチェーンと繋がりを持つことでより大きなエコシステム(経済圏)を作るという点ではPolkaDotとよく似ています。

現在1,000近いパブリックチェーン(誰でも参加できるブロックチェーン)が存在し、それぞれが特徴を生かしエコシステムを拡大させています。

乱立しているブロックチェーンを1つのチェーンにまとめることは不可能。

今後は別々のブロックチェーンを繋げ、相互運用性を持たせることができるかどうかが重要な課題です。

スケーラビリティ(拡張性)問題を解決するプロジェクトがどこになるのか注目されており、ポルカドットとCosmosが特に期待されているというわけです。

イーサリアムの脅威になる!?NEARの解説

パラチェーンオークション(PLO)とは?

パラチェーンオークションとは?

ポルカドットにはリレーチェーン(Relaychain)とパラチェーン(Parachain)があると冒頭でお話しました。

リレーチェーン(Relaychain)はポルカドットの本体です。

リレーチェーン(Relaychain)に繋がるために新規プロジェクトはパラチェーン(Parachain)を目指します。

しかし全てのプロジェクトがパラチェーン(Parachain)になれるわけではありません。

限られたスロット(枠)があり、新規プロジェクトがこのスロットを獲得するために競争します。

この競争のことを「パラチェーンオークション」といいます。

パラチェーンオークションは何を競い合うのか?

パラチェーンオークションで何を競い合うのか?

それはポルカドット($DOT)のステーキング量です。

オークションに勝つため各パラチェーン(Parachain)候補プロジェクトはチームが保有している$DOTだけでは足りません。

自分たちのコミュニティからも$DOTを集めます。

これは「クラウドローン」と呼ばれます。

私たちのような一般投資家はこのクラウドローンに参加して、新規プロジェクトを応援することができます。

具体的には$DOTを取引所で購入し、ステーキングします。

ですが、これだけでは一般投資家にメリットがありません。

新規プロジェクト側はステーキング量に応じた独自トークンを投資家に配布します。

独自トークンの配布は決められた量を決められた期間に分けて少しずつ配布されます。

一気に配布してしまうとトークンの価格が一気に下落する可能性があるため、少しずつ配布していきます。

クラウドローンに参加するメリットは、$DOTを預けるだけで新規プロジェクトのトークンが貰えるということです。

$DOTはロックされますが、決して無くなるわけではありません。

クラウドローンのデメリット

デメリットは2年間$DOTがロックされます。

ロックされることで機会損失やトークン価格の値下がりのリスクがあります。

独自トークンが一気に配られることがない場合が多いので、すぐに利益にならないことです。

クラウドローンが終了すると、パラチェーン(Parachain)候補プロジェクトは自身の保有する$DOTとクラウドローンで集めた$DOTを合わせてオークションに参加します。

オークションはキャンドルオークションという方式です。

キャンドルオークションの期間は約1週間(7日間)です。

最初の1-2日間は入札期間で、その後の残り5日間で1番入札額の大きいプロジェクトが勝利です。

5日間どのタイミングで査定するかはランダムに決められます。

オークション終了後、勝利したプロジェクトはパラチェーン(Parachain)を最大2年間使用できます。

その間クラウドローンに参加してステーキングした$DOTはロックされ続けます。

そして2年後にまた再度パラチェーン(Parachain)になりたい場合は、もう1度オークションに参加する必要があります。

ポルカドット(DOT)の将来性

PolkaDotのエコシステム(経済圏)に参加するプロジェクトは、何度もオークションに参加しなくてはならない仕組みなので、$DOTがステーキングされ続ける期間が長くなります。

デメリットのように聞こえますが逆に考えると、$DOTの売り圧力が少なくなるとも言えます。

この仕組みがある以上、2年間$DOTがロックされ機会損失に遭ったとしても$DOTの大きな値下がりはしずらい構造になるのではないかと思います。

何故ならポルカドットに参加したいプロジェクトは沢山あり、注目度が増すことも考えられます。

パラチェーンオークションを勝ち取ったのは?

2021年末に初のパラチェーンオークションが行われました。

パラチェーン勝者

  1. Acala
  2. Moonbeam
  3. Astar Network

次項では勝利した上位3プロジェクトを簡単に紹介していきます。

パラチェーンオークションの勝者、Acala・Moonbeam・Astar Network

初のパラチェーンオークションの勝者を紹介していきます。

Acalaとは?

Acalaとは?

Acalaはイーサリアム互換のスマートコントラクトプラットフォームでありながら、すでに基本的なDeFiアプリケーションが備えられています。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で事前に設定されたルールに従って自動的に実行する仕組みのこと

EVMとは?

イーサリアム上でアプリを開発するEVM(イーサリアムバーチャルマシン)というものがあります。

これはパソコンでいうOS(Windows・OS X)のようなもの。

現在ブロックチェーン上で稼働中のアプリの半分以上がこのEVMで作られています。

Acalaはイーサリアムの開発ツールを利用し、ポルカドットのパラチェーン(Parachain)上に展開されるDeFi(分散型金融)です。

Acalaの特徴
  • Acala Swap:Uniswapと同じAMM型のDEX(分散型金融)。
    流動性を提供すると、独自トークンであるACAが貰えるイールドファーミングもできる
  • AUSD:Acala上のステーブルコイン(米ドルに連動した仮想通貨)。
    $DOTなどを貸し出し、AUSDを借りて運用することができる
  • 一般的に$DOTのステーキングをすると一定期間ロックされます。
    Acalaではステーキングした$DOTは$LDOT、クラウドローンの$DOTは$LCDOTとして運用することができます。

ポルカドットと接続するメリット

ポルカドットと接続するパラチェーン(Parachain)は、ポルカドットのセキュリティを使う事ができます。

本来、新規でプロジェクトを立ち上げるとなると自前でセキュリティを構築する必要があります。

パラチェーン(Parachain)の場合、ポルカドットで用意された強固なセキュリティを使えるので大きなメリットになります。

Moonbeamとは?

Moonbeamとは?

Moonbeamはイーサリアムの開発ツールや実行環境をポルカドットで開発でき、かんたんに移行することを目的としています。

サポートしているVCが豪華で、有名なプロジェクトであるBalancerやSushiswapなどがMoonbeam上で開発することを発表しています。

Balancerとは?

Balancerとはイーサリアム上のDe-Fiで、投資家が流動性を提供して利息をもらう(イールドファーミング)際に、プールの中身が変動したら自動的にリバランスしてくれるプロジェクト

Sushiswapとは?

イーサリアム上のDe-Fiで、通貨の交換や流動性の提供、ステーキング、貸し借りが出来る総合的な分散型取引所

VCとは?

プロジェクトに投資している会社のこと

Astar Networkとは?

Astar Networkとは?

Astar Networkはパラチェーンの中でも活発にプロジェクトが展開されています。

中でもNFTアートやDeFiがスゴイ勢いで伸びているチェーンです。

創設者は日本人の渡辺創太氏で、国内発の誰もが利用できるパブリックブロックチェーン

特徴はバーチャルクロスマシンという開発環境にあります。

バーチャルクロスマシンは、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)に加えてWASMでも開発が可能です。

バーチャルクロスマシンとは、既にイーサリアム上で開発をしている人たちがAstar Networkでも同じように開発を進めることができるようになります。

パソコンで言うと、MacOSでもWindowsOSでも開発ができることと同じで、WASMに対応することで開発の敷居を下げてたくさんのプロジェクトを集める狙いがあります。

将来的にはEVMよりもWASMがメインになると言われているので、どちらも備えている点は他にないAstarの強みです。

Astarについてコチラ

ポルカドットは国内取引所では買えない?

ポルカドット($DOT)は国内取引所で買うことができます。

  • コインチェック
  • ビットバンク
  • GMOコイン

3つの取引所は操作がかんたんなのでおすすめです。

まとめ

ポルカドット(PolkaDot)について解説してきました。

  • ポルカドットの創設者
  • ポルカドットの特徴
  • イーサリアムとの違い
  • パラチェーンとリレーチェーン
  • パラチェーンオークションとは?
  • ポルカドットの将来性
  • ポルカドット($DOT)を買う方法

ポルカドットは自身ではスマートコントラクトを持たない珍しいチェーンです。

パラチェーンによって様々なプロジェクトが展開されていきます。

パラチェーンオークションはスロットが100枠と限定的なため、これから更に加熱することが予想されます。

加熱すればするほど、参加するプロジェクトがより良いサービス、発展性を高めていきます。

今後もポルカドットはもちろんのこと、パラチェーンにも注目しておきましょう。

注意事項

この記事は情報提供が目的であり、特定のやり方や知識を推奨するものではありません。
記事内容には細心の注意を払っていますが、正確性や完全性、有用性を保証するものではありません。
情報を利用した結果による損害に対して、著者は責任を負いかねます。
投資に関するご判断は、ご自身の責任に基づいて行っていただけますようお願い申し上げます。

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